歴代司祭
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ザベリオ・川口 清師

深堀教会の思い出   稲佐教会主任  川口 清

小教区設立25周年おめでとうございます。

 私が深堀教会に赴任したのは、1975年4月19日、35歳の春でした。私が司祭暦の中で6番目の任地となります。深堀城の跡に建っていた純和風の奥ゆかしい家老の家が教会で、今も懐かしく思い出されます。天井の幅広い大きな梁と広く敷きつめられた畳に歴史と信仰が染みついていました。風通しのよい司祭館の一室でコートを着たまま読み書きした冬の日を忘れることができません。

 教会の老朽化にともない、信者たちと話し合って、教会を新しく建設することになりました。里脇枢機卿様の了解を得、また各家庭から割当金を出すことが決まりました。教区からも援助を受け、戸村建設の設計施工のもとに、翌年の5月、現在の場所に教会と司祭館が誕生したのです。

 前任の渋谷神父様は城のような教会を夢見ていらっしゃったようですが、ごらんのような形に出来上がりました。ドイツの同級生の神父様からも寄付が届き、在天の神父様もさぞ喜ばれたと思います。
献堂式と落成式が終わって間もなく、五島の井持浦教会に転任となりました。就任わずか1年の間に教会建設という貴重な体験に恵まれたことを感謝しています。

 もう一つ思い出に残るのは、深堀教会から私のジョギング人生が始まったことです。香焼教会まで走ったり、海岸をぐるぐる回ることもありました。この走りが健康を保つ秘訣だと今も思っています。その後、私の後任の司祭方は司牧宣教に精出しておられます。これからも深堀教会が信仰共同体として世界を照らす証し人となりますよう祈ってやみません。

 25年もの間、信仰の灯を点し続けた小教区の皆さんに、今一度おめでとうを申し上げます。

 
 
 
司祭館食堂にて   三ツ山原爆ホームにて
   
深堀教会建設風景
 

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