歴代司祭
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ミカエル・中村 満師

小教区設立25周年に当たって
 
 

小教区設立25周年を迎えるに当たり、深堀小教区に属する信徒の皆様と共に記念の年を祝い、喜びを分かち合いたいと思います。

 1960年9月、深堀教会の歩みが始まります。同年4月付けで伊王島教会主任をかいにんされた渋谷神父様が当地へ移転し、宣教・司牧活動、幼児教育事業に着手されたことに端を発します。爾来12年間に及ぶ神父様の指導、諸活動により、小教区の基礎が据えられ、固められました。1961年度の「教区教勢」によれば、信徒数158と記されています。(当時、善長谷教会は中町小教区の巡回教会)。

 1972年10月、渋谷神父様のご逝去に伴い、主任司祭として西田忠神父様が着任されます。西田神父様は教区会計の要職にあり、カトリック・センター在任のまま兼任されましたが、同年から数えて今年で25周年に当たります。最初は小さな小さな共同体として始まった小教区も、現在、善長谷教会も含め、世帯数360戸、信徒数1,400名を数える大きな共同体に成長しました。福音書にある「からし種のたとえ話し」を彷彿とさせるほどのものがあります。

 小教区設立25周年を迎えるに当たって、まず、父である神に感謝を捧げるべきでしょう。信徒を呼び寄せ、大きな集いに発展させてくださったのは父である神以外にありえないからです。次に、渋谷神父様を始め、歴代の神父様方に感謝すべきです。広大な教会境内地を私財を投じて購入された渋谷神父様、歴代の神父様方の献身的な宣教、司牧活動によって、今日の深堀小教区があるといっても過言ではないでしょう。

 また、教会の維持運営、諸活動に尽力し、教会発展に寄与した歴代の教会役員の方々にも感謝と敬意を表すべきと思います。数知れない信徒の善意と犠牲、信仰の上に小教区の今があると言ってもいいでしょう。

 25周年という節目の年を迎え、すごしかたを振り返り、神の御業のすばらしさを共に称えましょう。頂いたすべての恵みに共に感謝いたしましょう。そして、当小教区のさらなる発展を祈念し、共に新たな歩みを進めていきましょう。


御礼状 主任司祭 中村 満
 
 

 
 

 昨年(98年)暮れ、長崎市から「善長谷教会とそこからの景色」が長崎市都市景観賞の自然賞の部門で奨励賞を受賞した。善長谷の信徒はもちろん、深堀の信徒にとっても喜ばしいニュースであった。主任司祭としても嬉しい限りである。自然の景色は神に感謝するとして、教会についてはこれまで維持管理してきた善長谷の信徒、歴代の役員の皆さんに感謝したい。美はすべての人を感動させるもの。眺める景色の美しさと同時に、山中に建つ境界のたたずまいが推薦した人々を動かしたのであろう。

 3月に入って、これまた嬉しいニュースが飛び込んできた。善長谷を訪れた東京の方々が、よろしければ寄付したいとのこと。長崎コレジオ(神学校…現在、大浦の旧司教館内にある)の院長、溝部神父様からお話しがあった。善長谷を訪れ教会内でお祈りをした際、ジュータンが変色しているのが目に止まったらしい。溝部神父様の勧めもあって、それでは寄付しようかということになったようだ。名も知らぬ人から寄進して頂くのは少し気が引けたが、私にとっては渡りに船。そろそろ張り替えた方がよいと思っていたので、厚かましいとは思ったが、即座にお願いすることにした。

 また、このことを善長谷の経済評議員に伝えたところ、ジュータンを替えるなら床下も同時にという話になった。御ミサのとき、私が歩くと床が動くらしい。自分ではそう感じていなかったのだが、どうも重量オーバーらしく、揺れているそうだ。

 そこで、教会床下を調べたところ、祭壇下の材木が腐っているとの報告。丁度良い機会だから、床下とジュータンの張替え工事に取り掛かり、復活祭前に無事終えた。ジュータン代の六十数万円を寄付して下さった篤志家の方々に心より感謝したい。初めて訪れた所のために、こんなことができる人達が今でもいるのかと感心することしきりである。

 5月2日には善長谷のルルドでごミサを予定している。新しくなったジュータンを見に、ぜひ登っていって欲しい。奨励賞とジュータンの御礼のため感謝の祈りを捧げてもらいたい。 


「ひろがり」99・4・18発行より引用
 
 
  竹谷師を迎えて、釣り大会(H9.4)

 
 
 
 
善長谷ルルド巡礼(H9.5)   善長谷教会前
中村師ご家族と共に

 
球技大会に参加した子供たち(H9.8)

 

 
成人式
平成11年

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