ペトロ・佐藤 哲夫師
 

1979(昭和54)年〜1988(昭和63)年

石垣工事

 以上の司牧活動を展開している師の後の4年間は、特筆しなければならない事業はないが、おそらくトラピスト修道会での信仰体験を活かし、規則正しい生活をして健康管理に心がけ、プロレスリングを視聴することを趣味にし"祈れ、そして働け"をモットーに内的生活の向上に励みながら信徒の司牧の任務を熱心に果たされたのであろう。

 しかし、小教区の司牧においては考えも及ばぬ出来事が発生し、司祭はその都度それらのことに対応しなければならないことがあるものである。佐藤師の時代にも思わぬ出来事が生じている。それは昭和61年6月末、集中豪雨により、公民館と教会の山手側の石垣が崩壊したことである。

 そのままの状態にしていると、人命と建物被害の危険があるのは誰の目にも明らかなことだったので、佐藤師は緊急に顧問会と郷の総会を開催し、満場一致で武石組に建設施行を依頼し、災害復旧工事を行うことにした。

 しかし、崩壊した場所の大部分は、私有地(大部分は竹谷明氏の所有地、一部は久志サチ子さんの所有地)だったので、本人たちとカトリック長崎大司教区との間で土地の売買についての契約を締結した。売買代金は合わせて17万円で、立会人は宿老の山添正義氏であった。工事代金は1050万円、その内、郷長の三宅晃氏が代表して町に陳情し、250万円の補助金を受けた。信徒負担金は、一戸当たり10万円だった。
 
 

建設当時の教会裏側

 

 

佐藤神父様
                 江袋教会顧問 田端周次郎
 
 まず神父様に・・・・・・
神父様、神父様は江袋教会の百周年記念のために、1年前から早いうちにといって、江袋教会の守護者、聖心の聖像の御世話に始まり・・・・・・今日までに御尽力下さいました。いろんなお世話ぶりのおかげで、百周年記念の式典もとどこおりなく終わる事が出来ました事を、郷民と共に心から深く御礼申し上げます。

 次に郷民の皆様、特に委員の皆様、私たちの先祖が代々築き上げたこの聖堂を百年も維持する事が出来た事を感謝しつつ不平もなく喜んで百周年の準備をして下さいました。大敷の仕事上がりに教会の仕事もしなければならず、特に、あの9月5日と6日のやきつく日にやったバラスとアスファルトの仕事の事は一生涯忘れないでしょう。
でも茨の花と咲いた事と思います。

 どうか今日は百周年を先祖と共に喜び、御ゆっくりお飲みになって御疲労なおしをして下さるようお願い致します。ごく簡単では御座いますが御礼の言葉と致します。
さあ、どうぞ・・・・・・。
 

御心像
里脇大司教による御心像の祝別式
除幕している田端周一郎

 
 
江袋教会創設百周年実行委員
江袋教会創設記念ミサ

 
江袋教会創設百周年行事特集

佐藤神父様
  真浦清光・赤波江則子結婚ミサ後の謝辞
        昭和60年3月8日 赤波江教会にて

 真浦家より一言御礼申し上げます。

 ここにお集まりの皆さん、今日はご多忙の折、悪天候にもかかわらず、この二人を祝福して下さるため御ミサにあずかって下さいました事を心から御礼申し上げます。本当に有り難う御座いました。

 佐藤主任神父様、今日は、本当に有り難う御座いました。これまでに真浦清光、赤波江則子は、堅信式を終えてから社会へ船出し、社会の波に飲まれながらもカトリックの信仰を忘れた事はありませんでした。

 仲知小教区に育ち、まわりの励ましがあったからこそカトリックの信仰に生きました。しかし、気持ちは、そうであってもいざ結婚し子供を育てるとなるとそこには、より以上のカトリックの教え、子育ての難しい社会が待っています。その現代社会にマッチした教えをこの2人に合ったように御指導して下さった主任神父様、本当に有り難う御座いました。

 仲知小教区の信徒の司牧に色々御苦労なさっている合い間をぬって、斯くも厳しく、そして優しく、カトリックの道を教え導いて下さった神父様に何と御礼の言葉を言ってよいか分かりません。

 今日、祝福のミサと神父様の切なるおさとしによって、この2人の心はあのナザレトの聖家族にならいまして清く正しく平和な家庭を築かれる堅い契りにみなぎり溢れております。ここまで御指導下さった神父様に深くも深く御礼申し上げます。
 本当に有り難う御座いました。
 
 

赤波江モヨさんの日記帳から

 昭和54年12月6日
 今日、仲知小教区に着任される佐藤神父様を島ノ首で迎える。
 
昭和55年1月4日
 初金曜日で佐藤神父様がお出でくださって午後5時からミサ。終わってから新年会、つまみ一鉢

 昭和56年4月29日
 佐藤神父様、銀祝。

 昭和56年6月5日
 永田神父様の御死去。6月11日神父様の為のお祈り。6時から仲知でミサが行われた。

 昭和56年7月23日
 ヨゼフ様の新しいご像ができたので、3時からミサ、終わってからお祝いをする。つまみ2鉢。

 昭和60年2月6日
 前田万葉神父様、赤波江でミサ。江袋は夕方に。

 昭和60年3月21日
 久志利津夫神父様お祝い。

 昭和60年5月12日
 神父様が北海道におい出になり、お留守なので利津夫神父様がミサ

 昭和63年4月3日
 佐藤神父様転任決まり。4月8日5時からお別れ会をする。
 昭和63年4月29日
 赤波江の司祭館落成。つまみ2鉢。
 

 

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