第33回国際聖体大会がマニラで開かれ、田口芳五郎師を団長とする日本参加団が参列した。長崎教区は、松下師を教区大表に古川重吉、脇田登摩両師のほか男女16名が参列した。(旅する教会、教報)
日本26聖人の公式記念日にあたり、マニラで聖体大会の教皇特使ドハティ枢機卿による荘厳ミサと大聖体行列が行われた。
長崎教区では、大浦天主堂で早坂司教の荘厳ミサをはじめ、聖体礼拝、殉教者記念祭、聖時間、司教荘厳聖体降伏式を立山、西町教会で終日行い殉教者の栄光をたたえると共にマニラ聖体大会の成功を祈った。(旅する教会、教報)
早坂司教は、昭和8年脳溢血症に襲われ、漸次ご健康を回復してきたものの多端な教区の事務管掌に困難を感じローマ聖庁に教区長解任を請願中のところ布教省令をもって長崎司教職を解かれ、小アジア・フィロメリオ名儀司教に任じられた。(教報)
神学校長浦川和三郎師は布教省より暫時、教区管理を命じられ、大浦司教座聖堂において教区顧問及び司祭多数の参列のもとに着任式が行なわれた。(教報)
マニラ聖体大会長崎教区参加団帰朝歓迎会は桜馬場町長崎会館において開催された。教区代表松下佐吉師は「大会の一観点」と題してカトリック生活における聖体の意義を述べられ続いて脇田登摩師は大会を機に得た貴重な体験的感想を述べられた。
全国教区長会議はシャンボン東京大司教の招聘により東京関口教会で開かれた。婚姻、出版事業、神学校制度等3日間にわたって審議された。(教報)
報国聴音機「カトリック兵器献納会号」の命名式は、佐世保市矢岳練兵場で行われた。
福江、奥浦教会の信者150人は、主任田川師の引率され、祐徳丸、福吉丸の2隻で玉之浦「ルルドの聖母」巡礼所に団体巡礼し翌日帰郷した。同日、水の浦教会の信者数十名も浜田神父に引率され巡礼を行った。(教報)
「愛国第27カトリック号」小型患者輸送機の贈呈式は大村海軍航空隊飛行場で行われた。
1862年6月8日、日本26聖人殉教者が教皇ピオ9世によって、聖者の尊位に挙げられてより75年目にあたり、日本26聖人し聖75周年記念式典が、長崎市内カトリック4教会、聖ヴインセンシオ会長崎支部、日本殉教者会主催、カトリック教報社後援のもとに純心高女講堂にて19時から盛大に挙行された。(教報)
玉之浦ルルドを参詣する信者は年々増加の一途をたどっているが残念ながら宿泊所の設備がなく、旅館にも遠いので不便であったが、主任司祭中田藤太郎師のご尽力によって、ようやく落成、浦川臨時教区長の手で祝別式が行われた。(教報)
奥浦村カトリック教会では、カトリック諸団体共同主催の下に、堂崎天主堂で田川神父様司式により1500人の信徒が参集して、皇軍武運長久祈願祭を執行した。(教報)
浦上カトリック婦人会は慰問袋315袋を、佐世保聖心幼稚園児は献金、大浦日曜学校の生徒は国防献金、久賀浜脇処女会は坑木搬出賃金をそれぞれ寄託した。
また、奥浦村アカトリック教会でも武運長久の祈願を献げた。(教報)
長崎駐在教区顧問および主任司祭は浦上天主堂にて協議し、出征将兵遺家族扶助資金金350円を寄託。また全長崎教区信徒より1戸当たり10銭宛て国防献金することを申し合わせた。(教報)
3月27日ローマ、ラテラン大聖堂で叙品された邦人留学生ベルナルド関望(新潟教区)、アシジのフランシスコ木内籐四郎(仙台教区)、ステファノ斎藤石雄(函館教区)3師のうち、木内師とマリア会司祭シモン久松和大衛門(黒崎村赤首)両師は8月21日、関、斎藤両師は9月6日帰朝した。(教報)
駐日ローマ教皇使節館は、早坂司教の後継者として、山口愛次郎鹿児島教区長が長崎司教に任命した、鹿児島教区も管理となる。(教報)
非常時局において長崎教区こぞって銃後運動に邁進しているが、その一つである国防献金は、各教会信者の熱意により、730円36銭に達し里脇浅次郎師が県社寺兵事課に持参寄託献納した。(教報)
長崎市内4教会では、10月31日を国民精神総動員強調デーと定め、午前9時から浦上天主堂で皇軍武運長久祈願祭を執行、午後7時から西中町教会で精神総動員講演会を開催した。(教報)
邦人二人目の司教山口愛次郎師の叙階式は浦上教会にて祝別者駐日教皇使節パウロ・マレラ大司教、共祝者東京教区長ア・シャンボン大司教、福岡教区長ア・ブルトン司教によってとりおこなわれ、16時大浦司教座聖堂で長崎教区長としての着座式が行われた。(教報)
長崎教区教勢
長崎教区 56,343人 うち福江2,054人、奈留島1,269人、久賀島875人、水の浦1,485人、三井楽2,386人、玉之浦1578人。(教報)
山口司教の初巡視と歓迎会はまず教区司祭の養成所であり、司教の母校でもある長崎公教神学校に始まった。(教報)
福江、奈留、久賀、奥浦、岐宿、三井楽、玉之浦の下五島カトリック教会連合戦没将兵慰霊祭が西田師司式により、井持浦天主堂で厳かに執行された。(教報)
佐世保教会は、山口司教を迎え事変に対するカトリックの立場を正しく認識すらために佐世保公会堂で「支那事変とカトリック」について、大講演会及び武運長久祈願祭を開催した。(教報)
先に1戸あたり10銭を拠出して750円を国防献金として献納したが、山口新司教を迎え、クリスマス記念献金として1戸あたり5銭を拠出し、出征遺家族扶助資金として献納することになった。(教報)
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