献堂25周年記念想い出集
ライン


節:「これも、もう、まさごも綺麗にしているけれど。」

ス:「まさごも、こうしているけれど、何回取りに行ったね。船から。1回警察に捕まったと。」

節:「何万円も払された。」

ス:「あはっ、あはっ。あそこの宮摺、いや籐田尾に取りに行って籐田尾の人たちから怒られて。」

三:「籐田尾の人たちから怒られたと言うて、大井先生が何時も話すと。これは籐田尾の石が入っているって。」

ス:「伊王島も入っとるし。先のあっちの方も行ったね。黒崎の先の方にも行ったりして。」

節:「神父様とも。」

ス:「伊王島にも拾いに行ったよ。」

節:「そうけん。伊王島に拾いに行った時に捕まったとたいね。定員オーバーで。」

ス:「もうそいでん、何時も弁当を作れと言うて、おにぎりを作ってお煮しめを重箱に詰めて。」

節:「その時、何時も谷口のおばさんとか二、三人で。」

ス:「何時も3人で作って。」

節:「何時も、おにぎりを、弁当を作って。今みたいに何でもある弁当が無かったから。今は弁当を買って行こうとするだけで良かけど。必ず作りよったよ。」

ス:「ずっと教会奉仕よ。ここまで築いてきたと。」

三:「そう言う積み重ねがあるけんね。栄えて行くとよね!」

ス:「やっぱ女の人が、男の人はまあ大雑把で良かけど、細かことは女の人が築き上げて行かんばね。」

節:「そいでも婦人会は何も目立ったことをしないと言われよったね。」

ス:「言われるけどね、阿野神父様は、うちの父ちゃんのおらんようになってから、やっぱり縁の下の力持ちと言うか、すごくそう言う人がおらんようにとなって、良く分かったと言うたね。」

三:「うーん。」

ス:「だいぶ苦労して来たとね。」

三:「やっぱ、本当。深堀教会に来て籍を置きに来た時、たまたま、おじちゃんの居ったとさ。丁度、居ってさ。何か、教会であったとかもね。お菓子を何か子供たちにやるごとして。佐藤神父様がおじちゃんにやってくれんねと言うて。私が息子をからっていたので。そん時、おじちゃんがすごう優しく見えて、何時も笑顔やった。」

節:「優しかったとものねー。」

三:「優しかったとさあ。笑顔の良かったー。」

ス:「決して人に嫌味を言ったことが無かった。」

三:「うわー、あの教会の役員の、こんな人のおるやろか?こんな役員の優しか所はあまり無かよねって。何か深堀教会役員の印象の強かったと。」

節:「そうやけん、何でん嫌なことは言わんと。もうよその人が文句を言いに来てでも、そのおじちゃんが笑って受け流す訳。あーそうですか、はい分かりました。そうですか、そうしましょうって。拉致のあかんって言うて怒って、文句を言いに来た人が。」

ス:「そしたら、今度ね。あのー何か。」

節:「ごつう石の落ちて来てね。」

ス:「ごつう岩の崩れたり、葉の落ちて来たり。」

節:「うーん。木の茂って来て。」

ス:「木の茂って来て、有海の人がもう何か。」

節:「文句を言いに来ていたもん。」

ス:「この渋谷神父様に電話を掛ければ、山口さんが係りになっておるけんが、電話をして下さいて言われて、うちの父ちゃんがいっとき、そうですか、じゃあ、そうするようにしますから言うて受け流しておく訳。犬の死んでも猫の死んでも、その死骸を片付けろと言うて来ていた訳よ。」

三:「ふーん。」

ス:「そいでもう、その山口さんに言うても、直ぐハイしますからと言うてから、なかなか拉致のあかんって言うて。もうーそしたら、渋谷神父様が良かとハッキリ言えば、せんばならんようになるから、そのくらいで言っておいて良かと。」

節:「そうそう、丁度良かと。そうーて。もうね皆。」

ス:「そしたら私が代われば、あーそしたらハイするようにしますから言うて。奥さんに言えば積極的にするけれど、あんた方に言えば良かごとに言うてから何もせんと言われて。」

三:「あのーやっぱ何か、信者やったら、おじちゃんの方が本当たいね、もうー。」
ス「そうそう。そげんハッキリ言えばせんばならんけんね。それくらい言っておいて丁度良かて、渋谷神父様が言いよったと。」

三:「うーん。やっぱ忘れんきれね、あのおじちゃんの印象と言うとは!そいけん」

ス:「そいけん、この渋谷神父様はうちに食べに来るのを楽しみに来ていたと。正月なんか、その賄いさんがタカチナ(?)をうちが持って来るのを一通り持って来るのを待っておったと。早く持って来てくれろと言うて。自分はせずに百姓ばかりして。寒天から何から刺身から全部持って行きよったと。昔から。そして、最後に(渋谷神父様が)死ぬ前に栗ご飯も食べたかと言うて、私は炊いて持って行ったと。」

三:「えー。もうここの教会が最後になる訳?」

節・ス:「そうそう。亡くなったと。」

三:「ふーん。」

ス:「大変やったと。維持費の金は無かしねー、その頃は。」

節:「センターにね。」

ス:「うん、センターに行って相談して。センターに私たちも泊まってね。場所を借りて、センターに泊まったと。もう、そのお金の無かとか何かて言うて。司教様に全部上がってね、もー。枢機卿様が良くしてくれよったもん。」

節:「何時も何かて言うたら司教様の所へ上がりよったと。」

ス:「相談しよったと。」

節:「もうー。ホント。」

ス:「司教様もやっぱり、ここの土地が教区のものになっておるから、何かある時はここを抵当にして、お金を借りていたらしかものね。その賄いは、仕事を休んで、土地を自分がよけいに取っているものだから、それをその調べてくれて言うて度々登記所・蚊焼に行きよったと。」

節:「しょっちゅう枢機卿様の所に行きよったね。」

三:「あーそー。へー。でもほんと深堀教会と言うのは、やっぱ新しい教会と言うのは善長からのこうあるのだけど、まぁー色んな苦労のあったとたいね。」

ス:「苦労のあったとだから、教会を造って。渋谷神父様がその天守閣のごたる教会を造るって言うものだから。楽しみにして、せっせせっせ毎日毎日奉仕で、私たちは畑をしたり花を作ったり草取りをしたり、毎日曜日帰る時は遅く帰りよったね。おにぎりを作ったりしてから。」

節:「うーん。」

三:「いやー、本当そいじゃ私たちは文句言われんねーブツブツ。毎週毎週、教会のあれした時には、あー毎週ねーと言いたかばってん。おばちゃんたちには、頭のあがらんから(言われんね)!」
 

節:「日曜日に何も無か時は早く帰りよったねと言われよったと。」

ス:「細か時から子供はほったらかし。未だ2,3才のぐらいの時から。」

節:「おじいちゃんの居ったからね。」

ス:「何しろ帰られんとだから。とにかく家に。その教会のことをせんば、今日はどこ、今日は何と言うてね。そいけど楽しかったことの有りよったね。へっへっ。」

節:「本当ね。楽しみもね。本当、拾いに行って捕まったこともあって恐か思いもしたけど結構楽しかったこともあったけんね。」

ス:「結構家族的やったね。」

三:「うーん。」

ス:「大変やった。」

三:「やっぱ、今からは遅かも知れんけど、本当はさ、それが本当さね、一緒に家族的にいくのが!」

節:「今は大きくなったから、しかし、そう言うわけにはいかんとね。」

三:「しかし、やっぱさね、役員がやっぱ奉仕する態度を見せんと!」

ス:「あまり、帰る人もいなかったものね。奉仕しても。」

節:「でもあんまり人間も居なかった。もう、あんなに、こう太い木があって枝が下って来たとね。今でこそ木の少なくなってから、良かとだけど。もうあそこぐらい木の茂とったからね。」

ス:「台風で折れてしてね、片付けたりしよったものね。そして有海からしょっちゅう苦情の言いに来ていたね。」

節:「今も来ているみたいだけど。」

三:「うーん。まー教会としてやろけんね。」

ス:「教会の囲いの中やけんね。そして、その囲いから出てくるわけ。」

節:「ここの無い時に、ここ信徒会館も無かって、幼稚園によくお世話になったとね。ホールを借りたりして。何でんある時に幼稚園を借りて。会議開く時でも幼稚園の部屋を借りてね。掃除罰金の500円になったとも幼稚園を借りてからやものね。婦人会の総会と言うたらさ、寿司か何か取ったりしてね、人間の少なかったから。そこで、幼稚園を借りて教会の掃除をしてくれる人の少なかて言うけんね(罰金取ろうって)、その500円大きかたいね。」
ス「500円、ビックリするくらい大きか。あのー誰神父様の時かね。一番初めの神父様?」

節:「川口神父様。」
ス「わぁって言うぐらいやけんね、500円は。私たちがもうー。」

節:「皆ね高いと言うけどね、やっぱその中には、そのくらいは出さんばて皆が決めたとやけん。私たちが行かんでも、それくらい出さんば言うて。」

ス:「それくらいで良かしょうかて言うて話し合うて決めたと。それからずっと500円になったと。」

三:「それなら、ずっと何十年も500円だったとね。」

節:「川口神父様の時からやから。」

ス:「30年も幾らも。」

節:「幼稚園の部屋を借りてね。お寿司を取って皆でお茶を飲みながら総会するぐらい人間の少なかったものね。」

ス:「少し繋いでいたけんね、お金を婦人会が。」

三:「うーん。」

ス:「交流の深かったと。何でん、幼稚園を借りてしていたと。」

三:「うーん、そうだろうね。ましてや、こげん幼稚園が珍しかったけんね、この大きかったとは。」

ス:「大きく建てたとやけんね。」
 
 

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